近世・近現代の産物


スケッチ(full size=62KB)

 佐渡の金、越後の織物・金物、そして鮭や燃える水………。古来より越後・佐渡は特徴的な産物を生み出してきました。いわば「越後・佐渡ブランド」の品々です。「近世・近現代の産物」は、江戸時代から現代にいたる新潟県の産物とその流通を、それを支えた人々の姿とともに、迫力のある展示としゃれた手法で紹介します。

 「産物」のコーナーの中心では、迫力ある展示を2組、交互に入れ替えながら紹介します。
 江戸時代の越後・佐渡の産物といえば、何といっても幕府財政の一翼を担っていた佐渡の「金」。まずは、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の備蓄金であった、含有量99%を誇る法馬金の美しさをごらんください。そして、佐渡金銀山の最盛時の産出量や、最長300メートルにもなった佐渡から江戸へ向かう金銀の行列を、迫力のある模型で紹介します。観覧者の佐渡金銀山のイメージは一変することでしょう。
 金の展示と定期的に変わるのは、越後・佐渡をめぐる流通をテーマにした展示です。江戸時代の北前船(きたまえぶね)・川船などを軸として、日本海と信濃川などの内陸水路を介した産物の交流を、西国から蝦夷地(えぞち)まで全国的な範囲でダイナミックに展開します。往路に越後・佐渡の産物を運んだ船が帰路に持ち帰った産物、小型の地廻り船の活躍など、興味深いテーマも紹介します。
 江戸時代の越後・佐渡には、実に多彩な産物が誕生しました。越後の産物については、その有名さや優秀さが、「産物くらべ」という番付でおもしろく表現されています。そこで、越後の産物を「産物くらべ」の順番通りに比較してみます。番付を箪笥(たんす)風にイメージした引き出しの中に、大関から初切りまでの産物力士が並びます。もちろん、大関は大きな引き出しになっています。さらに、産物の行司や呼び出しなども控えています。中には、「綾子舞(あやこまい)」やら「新潟美人」など産物のイメージを越える物もあります。どんな形で登場するかは見てのお楽しみ。また、佐渡の産物については、船箪笥(ふなだんす)、羽茂稲扱き(いねこき)といった江戸時代の特産物のほか、佐渡文化を代表する「のろま人形、文弥人形(ぶんやにんぎょう)」なども紹介します。
 これらの産物の中には、江戸時代から現代にいたるまでさまざまな変遷を経ながらも、地域に根ざす産業として定着し、今の地場産業につながっている物もあります。そこで、現在の新潟県の代表的な地場産業である織物産業と金物産業の変遷を紹介します。江戸時代の織物はどのように現代のファッション産業に変わったのか、世界に誇る洋食器生産のルーツは何かなど、実物資料の変化を追いながら紹介します。
 また、これらの産物や産業の伝統を今に受け継ぐ人々の巧みな「技と美の世界」を紹介します。越後・佐渡の産業を築き支えた技術は、今では文化財となった貴重なものです。その美しさを堪能できます。


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