用語解説(縄文編)


 新潟県立歴史博物館のWWW中に登場した、縄文文化に関する用語の解説をします。


火焔型土器(かえんがたどき)
口縁部(こうえんぶ=土器の上の部分)が複雑な形で、あたかも炎が燃え上がるかのような様子をしていることから名付けられました。今から約4500年ほど前の縄文時代中期、新潟県の信濃川上流・中流の地域を中心につくられた土器です。形が複雑で実用には使いにくいことなどから、祭りなどの特別なときに使ったのではないかという説もあります。

アンギン(編布)
カラムシや麻などの植物からとった繊維で糸やひもをつくって、それを編んでつくった布です。まだ織物の技術がなかったため、非常に手間がかかる作業で布や衣服をつくっていました。

土偶(どぐう)
粘土を焼いて作った人形です。意識的に壊されたものが多いため、病気やケガのときに、身代わりとして使われたのではないかという説もあります。

岩偶(がんぐう)
石を彫刻して作った人形です。土偶と同じように何らかのまじないごとに使ったのではないかと考えられています。

石棒(せきぼう)
長い棒のような形をした石器です。お祭りなどにつかった特殊な道具であったと考えられています。

石剣(せっけん)
石でつくった剣のような形をした石器です。何に使われたかはよくわかりませんが、お祭りに使われたという説や、リーダーが持つ特殊な道具という説などがあります。

石刀(せきとう)
石でつくった刀のような形をした石器です。何に使われたかはよくわかりませんが、お祭りに使われたという説や、リーダーが持つ特殊な道具という説などがあります。

石冠(せっかん)
石製の不思議な形をした道具です。形が冠(かんむり)に似ていることからこのような名前が付けられました。何に使われたかはよくわかっていません。

三角柱状土製品(さんかくちゅうじょうどせいひん)
粘土を焼いて作った三角柱の形をした道具です。何に使われたかはわかっていません。

土面(どめん)
粘土を焼いて作ったお面です。お祭りの時などに、つけたのではないかという説もあります。

御物石器(ぎょぶつせっき)
不思議な形をした石器です。明治時代に発見されたものが天皇に献上されたことがあるため、「御物石器」という名前が付けられました。何に使われたものかはわかっていません。

土版(どばん)
粘土を焼いて作った土製品で、長方形や楕円形(だえんけい)をしています。お守りなどのようにして使われたのではないかと考えられています。

岩版(がんばん)
長方形や楕円形(だえんけい)の石で、彫刻(ちょうこく)などが施されています。土版とおなじようにお守りなどに使ったのではないかと考えられています。

ヒスイ
新潟県の糸魚川(いといがわ)市周辺でとれる緑色をした石です。縄文人はこの石が大好きだったようで、日本の各地からヒスイでできた装飾品(そうしょくひん)が見つかります。おそらく糸魚川でとれた石がはこばれたのでしょ。

磨石(すりいし)
石皿で木の実などをすりつぶすときに使う石器です。

釣手形土器(つりてがたどき)
口縁部(こうえんぶ=土器の上の部分)に、つり下げるのに都合の良いような形をもった土器です。内側にススが付着したものもあり、あかりをとるために用いられたのではないかという説があります。似たようなものに香炉形土器とよばれる土器もあります。

石囲い炉(いしがこいろ)
住居の内部に石で円形や四角形に囲んでつくった炉(ろ)です。ここで火を燃やして調理をしたり、暖をとったりしました。石のかわりに土器の破片で囲むこともあります。

竪穴住居(たてあなじゅうきょ)
地面に穴を掘って、その上に建物を建てた家です。

弓矢
日本では弓矢は縄文時代から使われるようになったと考えられています。長さが1.5mぐらいの長弓(ちょうきゅう)が中心ですが、80pぐらいの短弓(たんきゅう)も使われました。

丸木舟
太い木をくりぬいて作った舟です。縄文人は丸木舟を使って漁をしたり、遠いところにいったりしたと考えれています。舟をこぐのに使った櫂(かい)も見つかっています。

あくぬき
ドングリなどの植物にはアクと呼ばれる渋みがあって、そのままでは食べられません。このアクを抜くことを「あくぬき」といいます。どんぐりなどはすりつぶして水にさらしてアクを抜いていたようです。トチの実などは現在でも同じようにあくぬきをして食べています。

花粉分析(かふんぶんせき)
花粉は長い間たってもくさったりしません。そのため遺跡などででてきた土を分析すると、古い時代の花粉を見つけだすことができます。この花粉がどのような植物のものかがわかれば、その当時に生えていた植物の種類がわかり、それと同時にそのころの気候や環境を知る手がかりにもなります。

縄文クッキー
クリやクルミの粉末に、シカやイノシシの肉、鳥の卵などを練り合わせて焼いた縄文時代の食べ物です。形がクッキーに似ていることからこのように呼ばれています。肉の分量が多いものは縄文ハンバーグなどとも呼ばれます。調べてみると、たいへん栄養がある食べ物であることがわかりました。

アスファルト
縄文時代にもアスファルトは利用されていました。たとえば、石のやじりを矢の先につけるときや、こわれた土器を補修するときの接着剤などに使われています。

寺地遺跡(てらじいせき)
新潟県西頸城郡青海町にある縄文時代中期〜晩期の遺跡です。玉類の加工製作を行っていました。また、石をしきつめたり木製の柱を円形に立てたあとがあり、祭りや祈りの場との関係が考えられています。

寺野東遺跡(てらのひがしいせき)
栃木県小山市にある縄文時代中期から晩期にかけての遺跡です。半径160mほどのドーナツ状に盛り土をしています。盛り土のは幅15〜30m、高さ5mほど。何らかの祭りや祈りとの関係が考えられるが、このような大規模な土木工事を長期間にわたって行っていたということで、これまでの縄文時代のイメージを考え直さねばならないきっかけになった点が注目されました。

三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)
青森県青森市にある縄文時代の遺跡です。それまでの縄文時代についての常識をくつがえすような、大規模な集落(しゅうらく=ムラ)であることが注目されています。


新潟県立歴史博物館


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