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米づくり
絵画として描かれた農耕の様子を紹介します。
展示替えにより資料が変わります。(以下は主な展示資料です)
3面の農耕欄間絵には、男性26人、女性7人、子ども3人、馬1頭と風呂鍬・馬鍬・鳴子・鎌・千歯扱(せんばこき)・唐竿(からさお)・臼・唐箕(とうみ)・箕・千石通し・斗枡(とます)・米俵などの民具が描かれています。
絵師名は記載がなく不明ですが、ムラの鎮守と関わりなく「岩清水八幡」「九頭竜大権現」の2社名がみられるので、畿内出身者かまたは畿内から越後へきた旅の絵師であったと考えることできます。
四季耕作図の源流は中国の「耕織図」に求められます。耕織図とは、一年間における稲作と養蚕・機織の作業工程を描いた作品です。中国では「耕」は男性、「織」は女性の仕事とされていました。この耕織図は楼〓(南宋、於濳県[現浙江省臨安県]令)が紹興初年(1130年代)に描いた作品に由来しました。雲谷派は、絶えていた雪舟流を受け継ぐ、雲谷等顔を祖とする画派で、長谷川等伯と雪舟流の正系を争ったと伝えます。等與は雪舟三代を名乗る等顔の孫にあたります。
右隻から見ていきます。第二扇は浸種(種籾浸し)、第三扇は昼飯運び・苗代の籾蒔、苗取・苗運び、第四扇は平枠馬鍬(中国独特の民具で耙という)による代掻き・田植・龍骨車による灌漑、第五扇は犂と鍬による耕起が描かれています。左隻には、第一・二扇に稲刈、第三扇は稲束運び、第四扇には唐竿による脱穀や選別、第五扇は脱穀や選別が描かれています。登場人物は計61人です。
この作品は、伝梁楷筆「耕織図巻」・宗宗魯筆「耕織図」を粉本(下絵・種本)としながらも、出所不明の場面も多く見られます。また、犂は山陰地方の犂と近似していますので、スケッチも取りこんでいると考えられます。
以上のことから、一部を除き中国の農耕風俗・民具を描いていますので、中国との農耕の相違を考える農業技術史資料として、また、雲谷派という美術史上重要な位置を占める貴重な資料です。
描かれている農作業は、浸種・種籾干し・播種・鳥追い・耕起・代掻・苗取・弁当運び・田植・草取・稲刈・稲束運び・脱穀・籾摺・風選・計量・俵詰・入倉の各場面です。耕起・代掻では、犂を牛に曳かせている所と、馬鍬を牛に曳かせている場面と並んで描かれていますが、本来は耕起と代掻は別々の図として描くべきでしょう。
登場人物は男性24人・女性27人・子ども2人が描かれています。また、動物は牛3頭、・鴨2羽・雀2羽です。
民具としては、籾俵・筵・案山子(かかし)・鳴子・苗籠・天秤棒・扱箸(こきばし)・唐竿・土(摺)臼・箕・斗桶などが、さまざまな色とりどりの野良着を着た農夫・農婦とともに描かれています。
※展示替えのため、一部資料が入れ替わっている場合があります。詳細はお問合せください。
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新潟県立歴史博物館